「『聴く力』があると言われた理由|テレビディレクターとして30年で培ったスキル」

テレビのお仕事

「聴く力」があると言われたこと

コミュニティで知り合った方から、私には「聴く力」があると言われました。
口頭では「きくちから」と言われたのですが、漢字にすると「聞く」ではなく「聴く」だと思います。

ここは重要なポイントです。
ただ音として聞くのではなく、相手の話を受け止め、引き出すという意味での「聴く」。

飲みの席だったので詳しくは聞けなかったのですが、「力がある」と言われるのは、やはり悪い気はしません☺️
なんてったって〝力〟な訳で、きっといいことでしょう☺️
これまでにも似たようなことを言われた経験はあり、「話を聞くのが上手ですよね」と言っていただいたこともありました。

初対面の飲み会で感じた違和感

以前、エンタメ関係者7〜8人、全員初対面という飲み会がありました。
最初に席に着いた私は、ありがたいことに色々と質問され、自分の話をする流れになっていました。
その模様は「なんだか私に喋らせてくれて、気を遣ってくださっているんだなぁ…」という雰囲気。

しばらくして、この会の幹事役の方がテーブルに来ました。
その方は有名人で、誰もが話を聞きたい存在です👀

この人にはみんな自分の話も聞いてもらいたい、コンサルティング的なことをしてほしいと思っている部分もあります。

なんだか、周囲の出方を伺う一同…👀

幹事役はやはりみんなに気を遣って一人ずつ話を聞いたりしていました。

その相談に幹事役をはじめ、みんなが乗る そんな流れに。

その模様を見て私は、
「この人はいつも聞き役で、自分の話をする機会が少ないのでは?」
そんな違和感を覚えていました。

時間的にも流れを変えていい頃合いだと思い、私は幹事役の方にインタビューするように、これまでの事業の話など、みんなもわかっていて興味がありそうなこと、幹事役も話しやすいことを当てたりしてみました。

話し手がノッてくる瞬間

すると、その方はそれまで以上に流暢に話し始めました。
もともと話が上手い方なので、周囲も自然と聞き入ります。

そこからは、テレビ屋の本領発揮です😅
リアクションを大きくし、さらに深掘りし、少しでも答えづらそうな空気を感じたらすぐに方向転換する。

この一連の流れは、
**テレビディレクターが日常的にやっている「聴く技術」**に他なりません。

その夜、最初に声をかけてくれた役者さんから
「こんなに話を引き出して、ノリノリで喋らせるなんてすごいです」
というメッセージをもらいました。

とても嬉しかったのを覚えています☺️

ディレクターにとっての「聴く力」

ディレクターの仕事は、取材・インタビューが非常に多いです。
その相手はタレントの場合もあれば、お店の場合もあるし、企業や組織の方の場合も…。
その際、どこまで相手から話を引き出せるかは、ディレクターの力量そのものと言ってもいい。

私はどちらかというとズルいタイプなので😁
取材先に気に入られるよう、明るく、元気に、大きなリアクションを心がけています。

ある幼稚園の取材では、約束の1時間を大幅に超え、2時間半に及びました。
園長先生の話が本当に面白く、こちらも夢中で聞いていたのですが、
後で職員の方から
「園長があんなに楽しそうに話しているのを初めて見ました」
と言われました。

結果、そのVTRは長めの尺で放送され、反響も良かったです✌️

「人見知り」は言い訳にならない世界

正直に言えば、
「人と話すのが苦手」「人見知りだから」
そんなことはこの仕事では通用しません。

言い訳にしている人は、いつまでもアシスタント止まりです。
私は早く上に行きたかったし、優秀だと思われたかった。
そして、図々しいですが「自分はできるヤツと思い込んでいました😅

番組会議では、他のスタッフや放送作家さんから
「この店はどうなってる?」
「あれは確認した?」
と質問攻めに遭います。

それにすべて答えられなければいけないし、
そもそも質問されない資料を先に出す必要もあります。

こうした積み重ねが、
自然と「聴く力」を鍛えてくれました。

独立して、改めて気づいた強み

独立してから、初対面の方と話す機会が一気に増えました。
その中で、この「聴く力」が非常に役立っていると実感しています。

30年以上テレビの世界で鍛えられてきた自分には、
ありがたいことに、ちゃんとスキルが身についている。

そう確信できるようになりました😁

若い世代の方、エンタメの世界を目指す方。
テレビ業界は大変ですが、
一生使える力が身につく場所でもありますよ😁

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